重心とつりあい<棒のバランス>

[物理:力と運動:重心とつりあい]

生徒実験

特長
長い棒はバランスがとりやすい。



用具
長さの異なる2本の細い棒(1m、0.5m程度)、ものさし、おもり(クリップ)

方法
  1. 長さの異なる2本の棒を垂直になるようにものさしに立てかけ、ものさしを取り除くと長い棒は短い棒よりもゆっくり倒れる。
  2. 棒の先におもりをつけ、下端を手のひらにのせてバランスをとる(図A)。次に、おもりの位置を下げ、同じようにバランスをとる(図B)。

原理
 長さをL、質量mの一様な細い棒が鉛直に対して角θをなすとき、支点についての重力のモーメント(1/2)mgsinθと支点についての棒の慣性モーメントは(1/3)mL2から棒の角速度は3gsinθ/(2L)となる。よって長い棒は倒れるのに時間がかかる。

メモ
  • おもりを棒の先につけたほうが棒の角加速度は小さくなる。
  • <参考文献 ケニス・M・スコジー「科学マジック1」(1962年 白揚社)>