コイルの自己インダクタンスの測定
[物理:電磁気:自己誘導]
生徒実験
特長
比較的簡単に、自己インダクタンスと電流位相の遅れ角φを知ることができる。
用具
市販のコイル(蛍光灯の安定器か、0.5H程度の市販のもの)、電流計(交流、直流)、電圧計(交流、直流)、スライダック、すべり抵抗器、コンパス
方法
スライダックのつまみを静かに回し、交流電流計と、交流電圧計の読みからグラフを描き、その傾きから、合成インピーダンスZを求める。<図1>
すべり抵抗器のつまみを静かに動かし、電流計と電圧計の読みからグラフを描き、その傾きから、コイルの直流抵抗を求める。<図2>
Zの値を直径とする半円を描き、Rの値を半径とする円弧との支点をPとする。APがコイルのリアクタンスωLに、角φが電流位相の遅れ角となっている。<図3>
メモ
電源と接続したり、切り離したりするときは、必ず電流計や電圧計が0を指す位置に、スライダックやすべり抵抗器を調整しておく。