油脂の不飽和性

化学:有機化合物:油脂

生徒実験

目的
臭素溶液の付加反応を利用して、油脂の不飽和度の違いを理解する。

用具
臭素水  アマニ油  牛脂  試験管

方法
  1. 2本の試験管にアマニ油 1ml と牛脂 1ml (少し暖めてとかしておく)をとる。

  2. それぞれの油脂に臭素水 1ml を加えゴム栓をして振ると、アマニ油の方は臭素の赤色が消えるが、牛脂の方は色が急には変化しない。
メモ
  • アマニ油:オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の含有量が多い油脂。
          ヨウ素価  168〜206
    牛脂:不飽和脂肪酸の含有量が比較的少ない油脂。
          ヨウ素価  25〜60

  • 二本の試験管を比較できるように同時に同じ回数振るとよい。
    差の出たところで終わる。

  • 実際のものは不飽和脂肪酸を含むために、長く振ると臭素の色が消える。

  • アマニ油の代わりに天ぷら油、牛脂の代わりにヤシ油や硬化油を用いることもできる。