目的 |
結晶チオ硫酸ナトリウムを用いて、不飽和・飽和・過飽和溶液を作る。
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用具 |
結晶チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3・5H2O 試験管 試験管ばさみ ガスバーナー
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方法 |
- 試験管に水2mlをとり、これに結晶チオ硫酸ナトリウムを試験管(18cm)の口いっぱいまで入れ加熱して溶かす。このとき、加熱しても以外に温度は上がらないことを確かめておく。
- 完全に溶けたら、その中に結晶を一つ落とす。
*このとき結晶は溶けるので、この溶液は不飽和溶液である。
- この溶液を再び加熱して、後で加えた結晶を完全に溶かした後、試験管を流水で冷やす。この溶液は過飽和溶液である。この中に結晶を一つ落とすと、結晶の落ちていった途中に細かい結晶がいくつもでき、これがみる間に成長しながら下に落ちていくのが観察できる。また、このとき試験管にふれると、温度が上昇しているのがわかる。
- これを放置すると内容物は大部分が結晶となり、上部にわずかに溶液が残る。この中に結晶を落としても、この結晶は溶解も成長もしない。つまりこの溶液は飽和溶液である。
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メモ |
結晶チオ硫酸ナトリウムは化学用のものを購入する必要はなく、写真用のもので十分である。またこの物質はハロゲンを除去するのに用いる。
たとえば塩素の実験の終了後、集気瓶の中に水10mlとこの結晶数個を
入れて振れば、塩素は完全に除かれ、そのまま流しで洗える。
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