気体の拡散を目でみる

[化学:物質の状態:物質の三態]

演示実験

目的
気体の拡散を視覚的に追跡する。

用具
濃アンモニア水、濃硫酸、万能試験紙、脱脂綿、ガラス管(3×60cm)

方法
  1. あらかじめ万能試験紙をガラス管の中に入れておく。
  2. 濃硫酸と濃アンモニア水をそれぞれ脱脂綿に5〜6滴しみ込ませてガラス管の両端につめ、ゴム栓をする。
  3. 試験紙の色の変化によるそれぞれの気体の拡散の様子をみる。

メモ
  • 実験時間は10分ほどである。
  • ガラス管は乾いたものを使用し、万能試験紙は水に濡らさなくてよい。
  • 万能試験紙の緑が、赤と青にはっきり変わっていくのが面白い。
  • 輪ができるまでには13〜15分くらいかかる。
  • 白い輪は広がりを持つので後ろの生徒には見えにくい。
  • NH3とHClの交点でNH4の白煙を生じるが、その位置は単純に拡散速度だけでは言えない。
  • ガラス管が手に入りにくい場合は、無色透明のプラスチックパイプでよい。